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08/29
窓ガラスにひとすじを描いて
消えてゆく滴
いくつもの雨粒が窓を濡らすと
滴は打ち上げ花火の
枝垂れる光路のように
瞬間を流れ落ちてゆく
何処かでふたたび生まれ変わるために
滴はいつも表現している
すべてのものは表現するために
生まれくることを静寂に伝えて
何処で出逢っても
滴は水の破片であることを
表現する

川の水を掬う
指のすき間から 
ポタポタと零れた水の破片
水のすべてに戻り
破片の純粋は水のすべてに
おなじ純粋を知ってゆく
川は流れる
ありのままの水であることは
純粋だけを表現する
地上の渇きを潤いにして
水は純粋の美を惜しみなく差し出し
水で在り続けようとする

遥かな過去も未来も
あなたの体内を循環(なが)れる
一滴の水はわたしの分け御霊
あなたの胸が熱くなると
瞳から溢れる
いくつものひと粒は
あなたを想うわたしの破片
とどこおらずに奏でている
透明のメロディーを
めぐり輪廻(まわ)るあなたの内宇宙の
涙になってあなたを愛している






遭遇

08/27
君と出逢う
曲がり角で 交叉点で
すれ違いざまに君と出逢う
立ち止まり君と出逢う
おなじ光を
追いかけていたかのように
君に出逢う
おなじ時間に
待ち焦がれていたかのように
君と見つけ合う
見上げると積乱雲が途切れて
天から零れる陽光のように
君は現れる
君に手をかざしている
通り過ぎていく君の影に
愛を唄う
そよ風のように微笑む君に
僕はふり向いている
すべてが偶然のように
一秒の狂いもなく
引き寄せられた必然は
遥かな過去から
愛し合っていた君だった
赤信号の遮りにも
僕らは護られて
行く道も帰り道も君と出合う
ふたたび愛し合うために
僕らは分かれても
呼び合って君に出遭う
逢うために離れて
あの峠道でも縫い合わるように
再会と邂逅を繰り返し
君しか愛せないことを知っていく
宇宙の呼吸から生まれた輝きを
つなぎ合わせて
数多の開いた扉に君がいる
目覚めた時空の続きを創造する 
僕らは結ばれた創造者
未知の君に遭遇し新たな愛を生む
幻想の終止符に






キャンディ

08/23
あなたを口にふくむと
ほろっとこぼれてくる
そらいっぱいのほほえみ
ありったけのやさしさ
だれかにあげると
また、どこからか
あなたがやってくる
キャンディのひと粒から
あふれてくる
かなしみとよろこびの
まざり合った淡い甘さ
噛み砕かずに
いちずに溶かしていく
あなたも知らなかったあなたの甘さが
ほんのり溶けて
わたしの知らなかったわたしが
あなたに「おはよう」と唄っている
生まれる前から知っていた
ミルク色の記憶をたぐりよせ
あなたとかさねている
にぎりしめたくなる 
まるいひと粒
ずっと頬ばっている
カタチが小さくなっても
ひろがっていく
わたしの源だったあなたが
あなたを思い出し
あなたになったわたしが
ふたたび包み紙をひらいたら 
おしみなくあなたにあげたい 
とろけるものがたり
かなしみもよろこびも
あなたのすべて
語り継ぐあなたの声に耳を澄ませば
よそ風のように届けられてくる
あなたからのキャンディの
かぞえ切れない和みのひと時は
あなたの存在する
にじ色の世界のおくりもの
しあわせの続きは あなただけ





ブラック

08/22
星ト星ノアイダニ 
闇ヲ見ツケテ カゾエテイタ
星ノカズダケ闇ガアル?
星ヨリ多ク闇ガアル?

タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ニ
存在シテイル無数ノ星タチハ
タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ヲ共有シテイタ
ソレガ真実ダト アナタノ声ガスル

アラユル無数ノ光ハ
タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ノ共有ニヨリ
光ハ無数ニ分散デキル
魂ノ真実ダト アナタハ木霊スル

テーブルノ バラ一輪
真紅ノ花ビラハ 黒ク枯レカケテイタ
バラノ花ビラハ 星ノ光ニナルタメニ
闇ノ色、ブラックヲ引キ寄セテイル
枯レタ黒ガシタタル ホロ苦サト
薄レタ薫リノ滲ム 涙ノ渋ミトノ
ホドヨイ調和ガ
枯レル、ト云ウ現象ヲ美シクスル

オゴソカニ 墜チタ花ビラ
ブラックノ行方ハ星ノ行方
星ノ行方ハ光ノ無限ダケヲ知ッテイル

生身ノモノハ 変化シテ
時ノ流レヲ 証言スル
アナタトワタシノ 生身モ
時ノ流レニ 漂流スル
タッタヒトツノ闇ノ共有ト
無数ノ光ニ共存シテ
儚イ遭難ガ久遠ノ創造ダト知ッテイルノハ
アナタト ワタシダケ
ブラックノ源ノ光ヲ創造シタノハ 
愛、ト云ウ アナタ
アナタ、ト云ウ 宇宙ダケ








サイバー犯罪

08/20
ウィルスのように侵入したものは
あなた以外の何かだった
あなたでもわたしでもなかった
それは灰色の煙をまとい
鉛色の才能であなた以外のものを
操縦していく
幻想の繁殖に惑わされながら
それでも、幻想の栄光に
しがみついている

実態のあるものが幻想なのだ


いうことも知らずに
宇宙にはとうてい届かない
未発達のまま成長を拒み続けて
この星の歴史は変換されていた
何度、削除をクリックしても
黄泉の廃れた声を聞くのは
超意識の純粋以外の
まるで亡霊のような……

絶滅危惧種は純粋なあなた
宇宙の最高神の愛するものは
純粋だけ
反するものへと叫んでいる
かならず愛に基づく跳ね返りを
もたらすと

あの時交わした微笑みも
傷から流れる血の雫も
すべて完璧で無駄なものなど
ひとつのないというのなら
犯罪の破壊もウィルスの消滅も
生身のあなたの慈愛からにじみ出る

あなたの涙の匂いに包まれて 
あなたの創造以外のものは眠るだろう
超意識の世界から天窓を突き破り
小宇宙になった純粋の願いを叶えてほしい
すべてが魂の源で創造されている
この星の祝福のために





かげのかげにあるもの

08/18
しゃぼんだまは 
つかめなかったけれど
みえないてのひらのなかで
きえないあわに
うまれかわっていたの

かげぼうしと
てをつなげなかったけれど
ふりむけば いつだって
あしあとにくっついて
つながっていたの

おいかけたながれぼしは
きえてしまったけれど
あのひかりは はるかなむかしの
ざんしょうだった
ひかりはきえても みらいに
そんざいのあかしをとどけていたの

しおれるはなを
ひきとめられなかったけれど
かたちがうつくしいのは
しおれるからだと
はなはうたってくれていたの

うみをのみほそうとしたけれど
うつわがちいさすぎて 
ためいきだけをのんでいたから
うみにはためいきがながれなかったの
だから うみはなないろをわすれない

かいがらとおさかなは 
いれかわれないけれど ほんとうは
かいがらの うまれるまえは
おさかなだった
おさかなの うまれるまえは
かいがらだったの 

おおきなそらを
はんぶんこずつしようなんて
いってたけど……
やっぱり おおきなそらは
ふたつには ならなかったね
ひとつのそらに てをつなぐ
あなたと わたし








08/16
ぽろぽろとこぼれてくる
わたしの涙をいつも
ぬぐってくれていた
あなたの爪の
透き通る光沢に
したたる幻想の苦味が
溶けていた
ずっと見えなかったけれど
あなたは知っていたの
見えないわたしのこと
わたしが知らなくても

涙で濡れた指先を口にふくみ
何度も塩辛さを飲み込んで
美味しいと呟いていたのは
あなただけ
その指先から
落下しながらわたしの涙は
眠りについていた

ほんとうの
あなたとわたしを知るために
あなたではないあなたと
わたしではわたしが
何なのか分からなくては
ならなかったから
尖らせては切っていた
みじかく まるく

かさなる明日にあたらしく
かさね合わせた光沢に
抱かれるために
こみあげてくる
ひとつぶの涙のために









アブラノ ハッカ

07/11
ミズヲ カケテハイケナイ
アブラカラ ハッカシタ ホノオ
ネツヲ クワエスギテ
モエアガル

ミズヲ カケテハイケナイ
ガスコンロヲ オフニシテ

トッサニ キイテイタノハ
アナタノ コエ

トッサニ
ナベノフタヲ スル
パット キエテシマッタ
ヒノ ウミハ トオザカル

フタヲ スルト
キエテシマウコトヲ
オシエテクレタノハ
マギレモナク ワタシノ 
センザイイシキニ ヤドル アナタ

タチドマレナイ ホノオヲ
ケスタメニ リョウテデ
ツヨク ダキシメテ
リユウト リクツニ
フタヲスル
キエテユクカラ

ミズニ ナガレルコトノナイ
キョコウト マボロシガ
アブラニ ハッカシテ
ミズデハ キエナイ
ホノオハ ソンザイシテシマウ

タスケテクレタ アナタハ
ホノオノ カナシミヲ シッテイタノ
ナミダヲ ヌグウヨウニ
フタヲシタノハ 
アイスル アナタダッタ






あいしあう

06/30
あいまいなあわいをつなぐ 
ひかりとかげの わかれめから
あふれるりゆうが こぼれてくる
いつも ふれあっている
はてしなく はかりしれないのに
ぬくもりとなのり てのひらにつつまれる 
それは つかみどころのない 
かんかくから うまれてくるのだろう

ひとつぶのしずくが ガラスをつたい
ながれおちていく ひたむきなちんもく
そのじょうはつしそうな かんじょうは
ひとすじのみずの あしあとのように
うまれてくるのだろう

こころのいずみから うまれてくる
あわのようにきえそうなかんじょうに
みかくにんひこうぶったいのようなものを
とばしつづけている
てとてをつなぎ ゆびとゆびをむすび 
そっとたしかめあう

さだまらない ふたりのおんどを 
ゆるしあうために
きまらない みらいを
ゆるしあっていくために
ゆれうごくとびらを ゆるしていたくて
あふれかけた すいへいせんに 
ゆるされていたいから
めざめるつぼみに そっとみずをそそぐ

ぶきような ふるまいも
みちてはかける ことばではないことばも
へいこうせんの かちかんも
すれちがいながらまじわる かんせいも
まるごとのみこんで 
そのままにぎりしめて

あいしあう…それは
かげろうのような ともしびで
そこしれぬうみのふかさのように
ゆるしあいーーー 
やがて
ゆるしはいらない たしかめなくても
つつみこむ ふたりはうちゅう







背文字

06/28
あなたの背に指をすべらせる
くすぐったそうにふり向くあなた

なに描いてるの?
さあ何だろう?

どんなに転げ回っても
あなたからは見えない背中
あなたが一番よく知っていることを
ないしょ話のように描いている
顔を埋めるなら
胸より背中がいい

指の動きが
見えることはなくても
唱える呪文の行き先は
あなたの骨の芯

望遠鏡を眺めても
顕微鏡を覗いても
見えない背
心の在り処のように
ふれるぬくもりも
ふれない視線も
瞳よりも深く
気配を受けとめる

あなたの背に文字を書く
こんなにも近くやすらかな具象
じぶんでありながら
実像を見ることのない
あなたからは遠く
観念をめぐる影法師
生まれる前は背中を合わせて
ひとつのからだを
共有していたのかもしれない

なに描いてるの?
さあ、目を閉じた暗闇に
眩しく浮かんでくるよ






プロフィール

水月りら (みづき りら)

Author:水月りら (みづき りら)
詩☆

☆すべての作品は、最愛のあなたのために☆
☆作品の著作権は、水月りらにあります。

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