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観覧車

09/10
 Part 1

廻るために生まれた君は 廻らなくても観覧車であることに気づいてほしい 君がそこに存在するだけで生まれる瞬き 時間がどれほど雄大だとしても一粒の命がなければ 何れの時の流れも語れはしない 生と死の計らいは 巡る時空間を観覧する




   Part 2

あなたと一度も
観覧車に乗ったことがないのに
あなたと観覧車に乗って
空を大きく廻っていたことを覚えているの
それはいつだったのかしら
風になりゴンドラに流れて椅子に座っていたの
わたしたちはまだひとつの影だった
ひとり分の瞳を通して空を眺めて感じていた

どうして空には何もないはずなのに
何かがあるように感じてしまうのだろう、と
もうひとりのわたしへの問いかけは
あなたへの問いかけだったの

空が青く見えるときはね
青だと言って空が答えているから
空には何かがあるように感じられるのさ
あなたが応えていたもうひとりのあなたは
わたしだったの

なんの不思議もなくいくつもの空間を連ねて
ゆっくりと高いところに昇っていった
上のゴンドラにも下のゴンドラにも
わたしたちと同じ風のようなものが座っていて
あなたとわたしが話しているように
何かの相談をしているみたい

いくつもの風を乗せたゴンドラが
ひとつの輪になり廻っている
観覧車って無数の魂の繋がりだったのね

そして最上部で約束していたの
人間になるためにふたつに分かれて
できるだけ困難な茨の道を選び
濁流に飛び込み沈むがまま
引き千切れる痛みを背負っても
抜け道を見つけ出しその場所で出逢おうと
そして険しい峠の道標に笑顔を印し
捨て身の覚悟で超えていく
施せる身であるのなら果報なこと
施したことは忘れていこう
そんな誓いを交わしていたような……

観覧車を見ると思い出す
あなたと一度も乗ったことがないはずなのに
確かにあのゴンドラの中でひとつだった
生まれるまえのことかもしれない
あるいは息絶えてからのことかもしれない
今度、観覧車に乗ってみようよ
あなたの夢がわたしの爪の色になり
わたしの願いがあなたの瞳の色になったなら
わたしが思い出した記憶は

真実(ほんとう)のことなのよ






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