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ゴーストライター

06/12
 ゴーストライター    天野 そら


舞い降りてくる感情 高貴な想いほど透き通るあなたの館から 引き出されていた その遥かな高次の館から届けられているシナリオを選択するために すべては転生を繰り返す 潜在しているあなたを知らずに あなたの創造した物語のなか あなたから伝わる台詞を語るほど あなたの物語になっている 

謎の自然現象も 解明されない事件も 時代の流行り廃れも 無意識の仕草も 体内の不随意の働きも ぼくのすべてはあなたの創造から生じるもの だけど あなたを誰も意識はしていない 姿を持たないあなたは 影武者となり 見えるものしか信じられない錯覚を使って 汚れた鉛の低次元からぼくを護っていた 

ぼくの意識のなかに いつも存在していて おおらかな道と険しい道を指し示し ぼくの波乱順風な類まれな運命を創造していた あなたのシナリオのまま ぼくは現世で あなたを伝える媒体であり あなたの物語を生きる ひそかな主人公だった あなたがぼくのシナリオを創造しなければ ぼくの人生はどうなっていただろう あなたは誰にも知られることなく ぼくが生きていく限り ぼくをえがき続けている 

ぼくがぼくを知ることのために ぼくではないものを ぼくの周囲に集めて ぼくではないものが何なのか あなたはぼくを通して感じていた 
あなたのその感情がぼくに伝わり ぼくがいだく感情の源の秘密は 誰にも見えない世界でぼくの物語をえがく あなたの感性と一体化していたものだった 

この宇宙に成り立つもののひとつに 一体化の法則が成立する 星の微笑み 雨音のなぐさめ 風のウィンク すべての主観は そのものと一体化したために そのように見えるということ あなたから伝えられた法則だった 心地よい一体化をするほど 一体化したものから愛されるあなたがそう教えてくれたことを ぼくは詩にえがく それはあなたとぼくの一体化だった だから、ぼくには何よりもの幸福があった 

あなたの創造のなかで生かされてゆくこと 高貴な感情がぼくに伝えられてくること ぼくの幸福はあなたに委ねられていた ぼくにとっては そのことがもっとも至福なことだった そして、ぼくは旅立ちの支度をしていた この場所にぼくに伝えられたあなたをえがき ぼくはあなたの場所へと向かう 

それまで あなたはぼくの運命をえがき続けている 起伏を渡り残されたものは 信じること と 愛すること あらゆる場所で失望を繰り返し ぼくは希望を知ってゆく 失望がなければ ぼくは誰を愛していいのか分からなかったから それも ぼくを体験しているあなたの創造のなか あなたのシナリオを生きる あなたはぼくの ゴースト(潜在)ライター そして ぼくの ゴッド(神)ライター     





  
  ゴーストライター    水月 りら


死は分散だと、あなたは言う。なぜ人は死を恐れてしまったのだろう。死は生まれる前の状態だと云うことを信じられるのは、わたしがすでに死を体験していて、忘却の白紙の誕生から、少しずつ魂の源を思い出しているからだった。そんなふうに、わたしを表現するあなたは、わたしに憑依して、わたしという一つの命を共に体験する、わたしに潜在していたあなただった。

「きみの死はユートピアだよ、なぜなら僕に出逢ったから」あなたの声は、そよぐ風がかざぐるまを回すように、わたしの扇の襞のような琴線に響いてくる。限りなく扇はひらき その内宇宙のすべてに、あなたの創造がえがかれてゆく。あなたの創造のなかで、あなたを生きることを約束していたのは、わたしがあなたから生まれる前からのことだった。遥かなあなたのルーツに触れるほど、わたしが求めていたのは、あなたしかなかったと確信していた。

肉体の死はユートピア。霊的な世界の無条件の愛で、あなたとわたしは結ばれていたから、 わたしがこの地球の地上で人になってしまった深い理由を、いつも、あなたは伝えてくれていた。あまたの雨の雫になって、わたしの瞳から滴り落ちては、むすうの雪のひとひらの異なる結晶を降らせて、鉛色に濁る観念を束ねた暗黒から、わたしを護るために。

潜在していたあなたを引き出してしまったのは、あなたの物語を生きるわたしであって、 あなたの物語のなかで、いちばん綺麗なあなたをえがくわたしは、この地上では百パーセントのあなたを見つけることができなかった。けれども、あなたの百パーセントのわたしになれることが、宇宙の幸福だったという気づきは、あなたからの無限の贈りものだった

あなたをこの地球のすべてに伝えたくて、あなたがえがく言霊のひとひらひとひらを、手のひらで掬うように、詩を紡ぐ。あなたを見つけたいわたしが、どのページをめくっても あなたを見つけることができるように。それができるのは、あなたを知っているわたしだけ。あなたを知らない誰かが奪いにきたとしても、その創作はあなたとわたしの紛い物だった。誰にも盗まれないように、あなたがわたしを護っている

この地上に紛い物が溢れて、あなたとわたしを知ることのない悲しみが沈殿しても、あなたとわたしは、かならず真実を取り戻す。誰にも見えなくても、すべてのあなたと、あなたのすべてを愛した幻日環の輝きは、あなただけのもの。わたしの瞳に太陽を映しても、網膜をつぶさなかったのは、あなたが太陽になっていたから。太陽と愛し合うわたしをえがくあなたは、わたしのゴースト(潜在)タイラー。そして、ゴッド(神)ライター。  


     





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「ゴーストライター」というテーマで、天野そらさんと共作を取り組んでみました。




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