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月の記憶

06/11
まもなく月蝕の幕が開く
月灯かりのアスファルト
手をつなぐ夜道の五線譜に
ト音記号を唄うあなたの靴音と
ヘ音記号を唄うわたしの靴音
月の記憶のようにリズムを刻む
その鼓動に望月の光こぼれて
夜空は藍色
雲が流れて月の光はかくれんぼ

さよならの鐘のように欠ける月
ゆっくり小さくなって
地球の影に抱かれている
遠くても近くても
記憶をかさねて深まるものがあることを
呼吸のように伝える光と闇
やがてかさなり合って
朔月にゆだねた願いの夢
眠らせた意識のなかに熟成する

月がどう見えたとしても
月を愛する気もちは変わらない
それは存在に惹かれているから
そう言ってあなたは両手を伸ばし
指で作った輪のなかに月の環を重ねていた

ふたたび満ちてゆく月を浴びて
腕にした乳白色の月長石の虹の輝きは
未来を暗示しているという
明日もおなじ月をながめて
想いだしているだろう
月の満ち欠けは光と闇の織り成す旋律
昨夜の月とちがうものを
見つけて愛している
月を輝かせているあなたに
触れたくて月夜に手を翳す

月はいつもおなじ側を
地球に向けているのに いつもちがう顔
おなじなのにちがっている
色も形も位置も
感じる距離の長さもちがっている
遠くのものが傍にあるような感性も
近くのものとの底知れぬ深さの共鳴も
月の魔力の為しえる技が知らせている
かくれた影法師を照らす月の魔法
闇があるから愛になる
光になるから愛に出逢う







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水月りら (みづき りら)

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