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せせらぎ

05/25
浅瀬に唄う
流れは
砂粒や石英の欠片を運び
地は削れてゆく
時の歩みに巻き戻されて
途切れなく
水の息吹は音色になる

わずかな抗いと
手向かわない無形を据えて
波立つ水面は
たゆたう風の譜面になる
誰かが投げた
張りつめる憂いにさえも
差しのべる腕のように
ひろがる波紋
幾度も沈めては
見えない水かさに
眠らせていた
砂塵の記憶

ひとたび穢されて
混迷に高鳴る濁流は
龍の翻る尾のように
飛沫は狂い
無秩序に消えては
宙と地をつなぐ輪を巡る

何も求めずに水は生まれ
星を寄る辺とする幾多の魂の
生に豊穣を 
死に禊を
惜しみなく与えている

水脈(みお)は忘れない
あらゆる地上に散らばり
愛おしいものを映す鏡になる
あらん限りの混沌が訪れても
誰も知らない
誰かの光のように
遥か遠くの宇宙の瀬音を
無名のものに向けて
伝えている





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