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沈丁花

05/18
日溜まりがやわらかになる頃に
君は目覚める
艶色(にじいろ)の微笑み 漂う願い
遠く離れていても君の薫り 僕に届く

僕の心のとびらをあけて
君の薫りのひとしずく
僕の心で泡のように拡がって
僕の心に映る小さな花びら 君の横顔
頬を紅く染め 唇にさす白の紅 
葉影でなびく ほそい髪

君がここにいなくても 君が揺れている
君がそばにいなくても 僕は君の中

いつか 枯れてしまっても 君は君だよ
いつか 萎えてしまっても 君は君だよ

ひと雨に春を呼び 君は消されていく
こんなに夢中な残り香を
まっすぐに浴びながら
ひとり 僕は 佇んでいた

ほのかな温もりに酔いながら
ひとり 僕は立ち止まっていた
また ひらくだろうか
君の心のとびらのそばで






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水月りら (みづき りら)

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