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水のゆらめき

03/27
横たわる水面は 風の指に叩かれた ピアノの鍵盤のように ゆらめいていた 小石を投げた波紋は 呪文のように輪をえがき コンクリートの水底に 気配を消し沈んでいく

晩夏の陽だまりは 名残りを惜しみながら ゆるやかに熱を下げていた 駅前のじんこう池の水面は 蒼ざめた旋律を反射して 水の色も蒼い

魚の泳がない水中を つらぬき建つモニュメントの 銀の柱につながる影と クリアな柱に跳ね返る光が 白い幻と黒い現のように 水面に交叉する まっすぐな線のとりとめのない きらめきに響く瞳は潤んでいた

生きるための忘却と 生かされていく牢記は あなたを失ったことから生まれていた

葬るはずの柩が見つからず みずのゆらめきは眠らない 最後に交わしたありがとうは さよならと告げるよりも水の色になり 鉛色の底を這い回っていた

夢中で溢れだそうとしていた 水の可憐な乱舞を夢に見て 渇いた噴水筒のまどろみに 見果てぬ水滴のぬくもりは 扉を閉めて鍵をかけている

受信箱に並ぶ文字は 明日が来るほど古びていた 籠められていたものは とどまらずに流れていく 思い出すほど遠くなる 言葉に愛をそそいでいた 水のゆらめき








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