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星の種

05/14
木枯らしが窓からながれ 
吐いた息が白くなる
朝を迎えたら君とわたしは 
おなじ願いの扉から 
異なる世界に目覚めていく

ひとつが叶うとまたひとつ 
叶えたくなるものが突き刺さる 
叶わない願いほど 
あたためたくなるけれど
早すぎる星の流れに
暗黙の約束がすり切れていた

散らばる星々は 
紅い恒星も青い惑星も 
生まれるまえは 
誰も見たことのない 
ひとつの名の無い星だった 
分かち合いの夢を見る
大きな天体は 
寂しさを知りたくて 
粉々に砕けたその星のちりぢりが 
涙を浮かべるために流れていく 
それが流星群なのさ

聴き入っていた君の話
夜空を埋め尽くす
星屑の終わりなき前世
くずれ落ちる星影に
名前なんて初めからなかったの
名無しで生まれた命に
名前をつけている
無限の空間を宇宙と
誰かが名づけたように
星と星に言葉のラインを曳いて
星座と名づけられたように
見知らぬ星どうしが
引き寄せたラインで
電子メールが流れ落ちて

吐いた息のあとに
息が吸えなくなってしまうように
吸った息のあとに
息が吐き出せなくなってしまうように
無言で消えた彗星は
どこかで光の種になっているのかな

流れ落ちた星たちが
消えないコンペイトウに
なったらいいのにと
縮まらない距離に祈っていたのは
合わせた呼吸の足跡を
遥かな過去の傷痕に
重ねたくはなかったから

体温だけをぶつけて
幕開けの夜空にえがいていた
未来から舞い降りてくる
結ばれた月下の紅い紐を
君のうしろ姿に届けていよう

きっと空中ブランコを漕ぎながら
行ったり来たり
きっと蜘蛛の糸を綱渡りしているの
歩き初めた一歩のような足どりで
わたしと瓜ふたつの君に
君もわたしも流れる

星の種だから





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