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春よ、ここに

05/10
時を忘れたくて
なごりの雪はいつまでも眠らない
天使たちは立つ春が過ぎると
その結晶の白い夢に
ちいさな種をふくませるのでしょうか
いくばくの雪が降り積もっても
音のない足音が聞こえているように
かたく閉じていた梅の蕾は
ふくらみはじめます
雪はすこしずつ解けだして
蕾と雪はさよならを言うために
ひとときをかさなり合っている
雪風を受けてもほころぶ花影は
すこしずつ近づいてくる
お日さまの光を信じているのでしょう
だから、どれほど凍えていても
沈黙に育まれた約束は目覚めて
ひらく時を思い出す
それは、蝶が海を越えてゆくように
遠くの小指に結ばれた糸を手繰り寄せている
つないだ手をはなしていても
心の手をつなぎつづけてゆく
息遣いが揺れるほど隣にいても
移り変わる結び目に何度も出逢う
地上を銀世界にした雪解け水は
何処へ旅をするのでしょうか
明日に洗い流されて深くなる願い
薄れる冬を淡く想いながら
あざやかに咲き誇る梅の花
一番星があまたの星を呼ぶように
土のなかにうずくまるものを呼んでいる
やがて、この手のひらにも馨り立つ
舞い降りてくる光の花びら
春よ、きっと逢いに行くから
出逢うことのない夏と冬をつなげて
出逢えるはずのない秋を恋慕うかのように
あふれるぬくもりを
両手にかかえて
きっと迎えにやってくる
春よ、ここに










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