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夜更けに過ぎ去る人

03/06
夜更けに過ぎ去る人は
ちいさな画面の向こうから
魔法の通い路をくぐり抜けて訪れる
琥珀色のグラスの水滴に語りかけ
ひとつふたつ文字は星になり
銀河の唄を奏でている

「僕が死んだら北斗七星になるよ
 捨てられたものたちを掬っている」
呟いていたやわらかな虚無の夢
「わたしが死んだらカシオペアね
輪を描き北極星を守っていましょうか」
生きているから灯かりの点る死を希む

夜更けに過ぎ去る人よ
花占いをするように
ひとひらふたひら散らし
引き算するように数えていた
「恋すれば時を失うよ」
「愛すれば時刻のない時を生む、きっと」
流れ星のような約束にガラス瓶の蓋をする

聞いてみたいことを尋ねないのは
言ってみたいことを口にしないのは
幾千枚の花びらほど慕い
幾千枚の言霊を失って

満天の星空よりもひとつの星の光を
くすまぬように抱きしめて
ささやかなぬくもりを重ねていたいと

夜更けに過ぎ去る人よ
肩を抱きあった月明かりから
するりと抜けてここにはいない人
どこかで汗を流して生きている
足音もないのに
おやすみと足跡だけ残し
夜更けに過ぎ去るあなた



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