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月の旋律

09/08
朝 めざめたら
おぼろ気な夢のきれはしを
想いだしていました
踏みだしてもあともどりする
たちどまることもなく
どこをあるいていたのでしょう
見かける人もだれもなく
銀蠅が数ひき       
不明のものにとまっていました
漣のような憂鬱が
湖にささやいていました       
ひこうき雲のような倦怠が
空にひっかかっていました
ふと 蕾のひらく訪れに気づき
夢から醒めていたのでした
虫の夢を見たときは
なにかが起こる前ぶれです
虫の知らせのように   
月の知らせを予知していたのでしょうか
子宮はお月さまのようです
えいようたっぷりの血をあつめ
内膜をふんわりさせて
ゆり籠のような 
厚みのあるベッドを
つくっています
受精卵をむかえるため
子宮はまんまるく満ちて
満月のように浮かんでいきます
なにごともなかったときは
このベッドは古びてしまうため
子宮からめくれ落ちてしまいます
からだのそとに 
剥がれた内膜がこぼれます
一滴が束ねられ小川のように
道をつたいます
あまたの花びらが舞い散るように
血がながれます
ちぢれる痛みもふくまれて
月が欠けてゆくように
子宮はすこしずつ小さくなります
あたらしい命のために
なんども生まれかわりをくりかえします
ひと月をサイクルにしたこの営みは 
いつか 萎えてゆくのでしょう
だけど
おぼろ気な夢のきれはしのように
おぼえています
白い髪が薄日になびいても
みがきあげた爪に 
淡い貝殻色の光沢が映ります
薄紅のかさなる唇は
バラードのような
子守唄を奏でています
いつまでも少女のように
なまえを呼ばれたら
ちょっとだけ首をかしげて
ほほえんでいます
貴女の鼓動にめぐり廻っています
生き抜いた血脈の
まどろみかけた銀河の暮れに
月の旋律がとめどなく






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