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月のとびら

09/06
わたしの月が満ちる頃
このゆり籠で命をはぐくむため
わたしはあなたに逢いに行くでしょう
しなやかな水晶のドレスを身にまとい
わたしはあなたのそばに行くでしょう

わたしのからだを包む蒼白い月の光が
素肌の色をほの白く照らすでしょう
熟れている洋梨の実を秘めるため
白いヴェールを巻きましょう
胸まで垂れた髪に
桜色の花飾りをさして
真珠を散りばめた唇と
流れる星の影を瞳にえがき
あなたにそっとほほえみましょう

たった一度限りの満月は
造花のような夢幻を裏切って
人生(とき)の流れに欠けてゆく
たった一度限りだから
貝がら色に磨いた爪で
きよらかな妖精となれるのでしょう

わたしの月が満ちる瞬間(とき)
わたしはあなたを待っているでしょう
たとえ命が実らなくても
何度も繰り返し、わたしは生まれて
あなたを迎えるために月の船を浮かべて
微睡(まどろ)むように
溶けてゆくでしょう

いずれ
干からびてゆく黎明の行方
追いかけることもなく
わたしの月は欠けはじめ

いつの日か
蒼い血を搾られることもなくなって
閉じられてゆく月の扉
朧にかすみ悲観を忘れ
幻は萎えてゆくのでしょう









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