Archive | 2013年05月

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双樹

05/31
遠くひき離されて 
生まれてきたとしても 
呼び合うものたち

おなじ刹那に
おなじ修羅場を潜り抜け
おなじ嵐に打たれて 
おなじ場所から血を流し
おなじ傷みを感じていた

別々の場所から
生まれてきたのに
躓き方も転び方も位置や角度は
合わせ鏡のように
おなじ方角を選んでいた
そんな偶然の一致が繰り返されて
出発点の異なった道は
おなじ交差点に辿り着く

吹く風のままを
なるがままに歩けば
あなたとわたしは
出逢うことになっていたのでしょう
幼さの殻を破らなければ
ふたりの道は一本には繋がらない
そんな約束をして
生まれてきたのだった

捨てなければならない柵(しがらみ)から
解放される勇気のために
拘りの殻が割れかけた今
おなじ夢の扉を見つけて
おなじ星の方角を目指し
おなじ白い波動を高め合う

立ちはだかる困難にも
「この壁は引き倒されるだろう
 信念は現実になる」と
ベルリンの壁に書かれていた
落書の言葉を綴り
何百年前の時をさかのぼる
遥かな過去は魂を重ねた 
一本の樹だったことを憶い出し
離れて生まれたことの意味を
芽吹きのように知ってゆく

対になっている
一本の双樹の前に佇みながら
呼吸を重ねてふたりは
共鳴するほど成長することに
気づいていた

求めなくても確かめなくても
寄り添いあなたとわたしが
一本の樹だった頃
空を見あげることが
ふたりの仕事だった
今日見た空模様とおなじものを
明日に見ることはない
廻り続ける空の輪廻を
夢に見て沈黙を守っていた
からだが離れても一対だった
遠い記憶のように生きること
悠久を超えて抱く願いは
ふたたび一本の樹に
還ってゆける時のために

何時の時代に何処に生まれても
共時性の起こるふたりは
双樹だった






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水月りら (みづき りら)

Author:水月りら (みづき りら)
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